真昼の幽霊

くじらのまちの真昼の幽霊のレビュー・感想・評価

くじらのまち(2012年製作の映画)
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ヒロインを妙に艶めかしく撮れているところが良いというか、監督のセクシャリティは知らないけど、女性が女性をこんなふうに撮ることができるんだ、と思いながら観た。

全体的な雰囲気は90年代の青春もので、なんとなく懐かしさを覚える。このあたりは万田邦敏の影響なのか?

歩道橋で転げるシーンはどうやって撮ったんだろ、とか、プールのシーンのリズムとか、終盤の廃墟みたいな場所のロケーションとか(透明でこそないが膜みたいなのがあって、そこは黒沢清ぽい)、いろいろうまいなと思う部分はあるものの、女の子が泣くシーンとか、プールの更衣室?の場面は妙にチープで、そこはなんかほほえましい。

演技力のなさについては、PFF作品にそういう要素は求めてないのでわりとどうでもいい。うまいに越したことはないが。
真昼の幽霊

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