海大

海の沈黙の海大のレビュー・感想・評価

海の沈黙(1947年製作の映画)
4.0
メルヴィル三作目。
沈黙の老人とその姪。
の代わりに老人のナレーションが細かな感情の動きを語ってくれるのだが、それ込みで観ることで
彼らの顔の表情や動きから事細かく感情が伝わってきて、これもまたいいなぁと思った。

海の沈黙を破る時。姪の瞳と言葉が美しい。
顔のヨリはやはり映像的にはものすごい力を持っているなと感じた。
もちろん作中で、手の動きが顔よりも感情を伝えるという話はあったが、顔は、やはり感情を伝える力が強い。
裁かるゝジャンヌのような姪の顔のヨリは無表情ながらも強く感情を伝えていたと思う。

あとはやっぱり影の使い方。
『いぬ』のときもそうだけど、影を効果的に使う試みが多い。最後に食事をする真っ暗な2人のシルエットはとても綺麗だ。

戦場のメリークリスマスもそうだけど、敵国同士の友情ってアツいよね、、、。
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