このレビューはネタバレを含みます
原題:Le Silence de la Mer
"殺された詩人サン・ポル・ルーに捧ぐ"
1941年。
ドイツの占領下のフランス。
老人と姪が2人で住む家に、寝泊まりすることになったドイツ将校エブ…
処女作でこの題材。
ほんとに沈黙が続く。
ポスターの女の子は一言しか発しない。
気配の察知、足音ー他者が丁度今空間を移動しているのの察知、背中で感じる
一定のリズムを刻むものを置くことの諸刃の剣…
ロッセリーニの『無防備都市』(1945)はナチスが撤退し、戦火を避けるために、非武装地域になったローマやフィレンツェの映画だった。その少し前、1940年にナチスがフランスに侵攻してからわずか1月で、…
>>続きを読む沈黙を貫く。
ドイツ占領下のフランスを舞台に、老人とその姪の家にドイツ兵が寄宿し、沈黙し抵抗し続ける様子を描く。
沈黙が続く映画なのに、会話が多い不思議な映画だった。ドイツ兵の口から語られること…
荷物渡し,海の沈黙小説,1941,ドイツ軍病院.司令部,将校エーブルナック来訪,家族無言,城滞在予定変更,珈琲時間戻り,ノック.自発入室,台所通路利用,無視辛い,雨,談笑覗き,不規則足跡,私服着替え…
>>続きを読むメルヴィルはディテールを見せるのが非常に上手いし、だからこそ彼の数々のギャング映画はハリウッドのテンプレをなぞってるだけなのに、全く新鮮でみんながびっくりしたのだが、本作のようなミニマルな室内劇でも…
>>続きを読むメルヴィル三作目。
沈黙の老人とその姪。
の代わりに老人のナレーションが細かな感情の動きを語ってくれるのだが、それ込みで観ることで
彼らの顔の表情や動きから事細かく感情が伝わってきて、これもまたいい…