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ブロブ/宇宙からの不明物体のdiesixxのレビュー・感想・評価

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80年代SFホラーの傑作。同時期のクローネンバーグやカーペンターの映画に比べるとおそらく予算は少なかったんだと思うけど、このレベルだからな。造形や合成技術、特殊効果などがプレCG時代のアナログ特撮が円熟の高みにあったことをうかがわせる。
リメイク作品だが、脚本にフランク・ダラボンが入り、劇中の「いい人」や「子ども」も容赦なく犠牲になるサディスティックな展開や、科学者や宗教家を通して人間の愚かさや残虐性をしっかり描くところなど、後年の傑作『ミスト』の片鱗が見て取れる。
序盤のストーリテリングはややもたつくものの、ブロブが人を襲い始めてからは、アイデア豊富な人体破壊描写の一大ショーケース。中でもキッチンの排水溝に文字通り食われていくシーンは何度見てもよく出来ている。
シャウト!レーベルから発売の輸入4KUHDにて観賞。ナイトシーンが多いので、よく映えます。
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