うにたべたい

ブロブ/宇宙からの不明物体のうにたべたいのレビュー・感想・評価

4.2
"マックイーンの絶対の危機"のリメイク。
どこかホラーになりきれていない、微笑ましい雰囲気を感じたリメイク前と異なり、本作のブロブは当時の最新SFXを駆使して多種多様なシチュエーションで人々をぶち殺していく、割とガチでホラー作品です。

ストーリーはリメイク前をいい感じに踏襲しています。
導入部分は一緒で、空から落下した謎の物体を見つけた老人が、それを木の枝でつつくと、ブヨブヨとした物体が取り付いて避けるまもなく腕に絡みつく、車でデート中だったメグとポールは、道路に飛び出したその老人を跳ねてしまい、病院に連れていくが、という展開。
"マックイーンの絶対の危機"視聴済みのため、この流れは懐かしかったです。
ただ、"マックイーンの絶対の危機"の1958年の頃とは違い技術は革新していて、ブロブが人を襲うシーンは超リアルなっています。
生きたまま溶かし食われる人の顔、悲鳴が止まらない、目が離せない90分でした。

殺しっぷりも容赦なかったです。
リメイクだしこいつがマックイーン役なんかなーと思ってみていたらまさかの序盤脱落、皆さんのレビューを事前にチェックして臨んだのですが、それでも驚くほど女だろうが子供だろうが容赦なく殺します。
脇役ですが、序盤に登場して終盤まで生き残ったキャラも立っているおじさんが、結構グロくあっさり殺されたのにはたまげました。
子供も「えっあんだけ死亡フラグ回避していたのに、死んじゃったよ!」てなりました。
子供なのに殺し方も普通にエグくてびっくり。
主役も、主役だからといって安心できず、いつ死ぬのか、ハラハラし通しでした。

"来るぞ来るぞ"というシーンでほんとに来て、悲鳴をあげている人も含めぶち殺すブロブの貪欲ぶりに拍手喝采です。
いやぁ面白かった。
ただ、ガチグロのホラーなので、苦手な方は無理だと思います。
私もしばらくは、排水溝が詰まった時はザワザワしそうですね。

ラストは賛否ありそうです。
続編を作る意欲があったのか、含みのある終わり方になっています。
"マックイーンの絶対の危機"も続編がありますし、続編もリメイクすれば良いのかなと思います。