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ディス/コネクトのバロウズのレビュー・感想・評価

ディス/コネクト(2012年製作の映画)
3.9
インターネット、SNS社会がもたらす悲劇を描いた群像劇。
人間、誰しも実生活で満たされない感情を抱いたことはあると思うし、SNSを始めとするインターネットに救いを求めることも珍しくなくなってきた現代社会だが、それは所詮形の無い虚構に過ぎないのだと考えさせられる。
映画のラスト、登場人物それぞれの思いが「生身」でぶつかり合うシークエンスはマックスリヒターの叙情的なスコアも重なって非常に印象的。

かく言う自分も1日何時間もスマホをいじっているような立派な「スマホ(インターネット)依存症」なわけだが、もちろんインターネットは便利だし、心の支えになることもある。
一方でこの映画で描かれたような負の一面も持ち合わせているのだと心しておくべきだと再確認させられた。

この映画は2012年製作でスマートフォンの普及から間もないことを考えると、今現在事態はさらに深刻化していっているのでは?と思わざるにはいられない。
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