あさのひかり

ベルリン コーリング(原題)のあさのひかりのレビュー・感想・評価

3.4
ベルリンのクラブミュージシャンでDJがドラッグ中毒になる話。トレインスポッティングぽかったけど、あそこまでガツンとくる感じじゃなくて、常にもやーっと淡々と鬱な感じ。

主人公のミュージシャンは自業自得なところいっぱいあるしそこまで・・なんだけど、一生懸命彼を支えてるマネージャーの彼女がいい彼女だから応援したくなった。家族も精神科医もなんだかんだでいい人達。主人公のラリった感じはすごくリアル。そして、生きづらいベルリンの閉塞感みたいなのも伝わってくる。

実際のクラブミュージシャンが主役兼音楽担当だから、音的にはかなり凝ってるし、私好みの音だった。クラブミュージックとバッハの教会音楽が意外に似てるのにハッとしたから、それを感じられたのが良かった。

まあ、主役の人が本来のミュージシャン名で、役のミュージシャンの曲をリリースしてたりするから、壮大なPVって感じもしなくもない。
あさのひかり

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