クリープハイプにまつわる全三話の短編集
最近『ちょっと思い出しただけ』を見てからクリープハイプが気になっていたので観賞。
まあなんというか、クリープハイプのPVみたいな映画であった。
一話目と二話目はクリープハイプの曲が効果的に使われ、二話目は物語にクリープハイプが絡んでくる。
一話はまさに映画の導入といった感じで、映画でありつつも要所要所でクリープハイプの音楽が流される。物語の背景を説明する役割も果たしているので邪魔に感じることも無くて普通に楽しめた。
二話目も構成としては一話目と同じだが、クリープハイプが物語に現れてライブを行う。『社会の窓』という曲だが、まあその曲が凄く良くて...結構良かった。この映画の中では一番好き。
ただ、三話目が微妙というか...これまでは「クリープハイプの曲が流れるショートフィルム」だったが、三話目は「クリープハイプの曲のバックストーリーのショートフィルム」となっていた。今までに比べるとテンポも悪くて男もクズで...正直、あまりノレなかった。
『タロウのバカ』のように、クズな男の物語だとわかった上で見たなら多分楽しめそうだけど、一話目二話目と続いてからのこれだったから...個人的には微妙。決してつまらないわけではないが、二話目が良すぎたせいで落差が激しかったという部分もある。
ただ、『イノチミジカシコイセヨオトメ』と『社会の窓』が好きな曲になっただけでもクリープハイプのPVとしては十分なのだろう。
