kuu

ウルフ・オブ・ウォールストリートのkuuのレビュー・感想・評価

3.9
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
原題The Wolf of Wall Street.
映倫区分R18+.
製作年2013年。上映時間179分。

レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督が5度目のタッグを組み、ネプチューンマン&ビッグ・ザ・武道のヘル・ミッショネルズの必殺技クロス・ボンバーを放つ、実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートのセンセーショナルな半生を描いたアメリカン作品。
ジョーダン自身による回顧録『ウォール街狂乱日記 <狼>と呼ばれた私のヤバすぎる人生』(早川書房刊)を映画化。
共演にジョナ・ヒル、マシュー・マコノヒー、マーゴット・ロビーが固める。
余談ながら、映画の大部分は即興で作られたのも驚くが、作中『fuck』ちゅう言葉と、その数多くの活用が569回語られており、
『Swearnet.The Movie』(2014年未見)が935回の使用を記録するまで、本作はメインストリームのR指定の非ドキュメンタリー映画で最も多くこの言葉が使われた作品となってるって、数えたやつ変態やろっっ驚くわっっ。

※今作品には、多くのヌード、性的表現、薬物使用、強い言葉、そして若干の暴力が登場します。
惹かれた人には、この作品をお勧めしますが、不快に思われたらどうか停止ボタンを※

学歴や人脈もないまま、22歳でウォール街の投資銀行で働きだしたジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。
巧みな話術で人々の心を瞬く間につかみ、斬新なアイデアを次々と繰り出しては業績を上げ、猛烈なスピードで成り上がっていく。
そして26歳で証券会社を設立し、約49億円もの年収を得るまでに。
(ここ最近の『ゲームストップ株』騒動を相場操縦などの詐欺行為で禁錮刑も受けたこのトレーダーは、この騒動をどないみてるんやろか)
富と名声を一気に手に入れ、ウォール街のウルフという異名で呼ばれるようになった彼は、浪費の限りを尽くして世間の話題を集めていく。
しかし、その先には思いがけない転落が待ち受けていた。。。

ジョーダン・ベルフォート役のディカプリオは、カリスマ的な嫌な奴を巧みに演じてました。
ディカプリオとマーティンはお互いの良さを引き出し合っているタッグは間違いなし。
主人公は、株式仲買人で、その基準からすると信じられないほどモラルが低い。
彼は人々を騙して自分が売っているものを買わせる方法を見つけ、あっちう間に莫大な金額を稼ぎ始める。
果たして彼はいつまでそれを続けることができるんやろか?
スコセッシ監督に駄作がないと云うし、小生も知りません。
また、映画『アイリッシュマン』とかは、主役の年齢を重ねるのと同じくらい、見るのに何年もかかると聞いたことがある。
今作品は、暴力を放蕩の代わりにしているが、彼のギャングの伝記のようなものちゃうかな。
また、風変わりなタイプの人々が登場します(マーゴット・ロビーは素晴らしい発見やと思います。いくつかの作品はそれほど評価されていないにもかかわらず、この作品以降、彼女がハリウッドでこれほど注目されているのは本当に不思議じゃない)。
非常に注意深くアプローチされた法律違反を描き、それがどのように、そしてなぜ機能するのかを理解することができます。
今作品は、明らかに非倫理的な行動をロマンティックに描いていると批判するのを読みましたが、彼らがエグいことをしているからこそ、ポジティブな経験をするように細部に注意が払われてるんやと指摘する人もいました。
実際は、エグい事件の最初の部分に過ぎないということは恐ろしや。
彼らはまた、最終的に破滅するところを非常に注意深く見せています。
こないな奴らに嵌まったら、早めに退出しない限り、最初のうちは逃げおおせるかもしれへんけどが、長期的には自分と周りの人々を破滅させるということ。
特に今作品では、物事が徐々に崩壊していく様子が見ものでした。
ピタゴラ装置(ルーブ・ゴールドバーグ・マシンとも云う。普通にすれば簡単にできることをあえて手の込んだからくりを多数用い、それらが次々と連鎖していくことで実行する機械・装置のこと)みたいなモンです。
あるいは『Vフォー・ヴェンデッタ』のドミノ倒し、敵味方、善悪、関係なく二対抗軸では解くことのできない
ある意味『全ての人がV』のように。
この映画がどれほどよくできていて、どれほど楽しいかは、いくら書いても足りないくらい。
まぁ複雑な事は今からフィルマークスのユーザーさんのレビュー読もっと。
車と複数の電話、そして予期せぬ結果を扱うある場面で一番笑っちゃいました。
kuu

kuu