アラカン

ウルフ・オブ・ウォールストリートのアラカンのレビュー・感想・評価

4.2
発想と時機が噛み合い生まれる爆発力はウォール街を呑み込む狼と化す。

恐慌により大幅に経済がリセットされたからこそ食い込む余地が生まれた20世紀末。違法行為を恐れない都市部郊外の気性。ブルーオーシャンのペニー株から始めたことで着々と資金調達と販路開拓が進みついにウォール街に躍り出る。
酒、セックス、ドラッグ。狂気の渦に自ら溺れながら、ブルジョワを食らい続ける、まさに狼。
しかし瞬間的な成功と慢性的な薬物中毒に判断能力が侵され全てが崩れ去る。
だが彼らが築き上げた牙城は確かに市場を動かした。知識や頭脳が足りなくても商売の本質がわかっていれば問題ない。
「オレにこのペンを売ってみろ」
自分より賢い人間と相対した時こそ商才は顕れる。
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