クマヒロ

アメリカン・ハッスルのクマヒロのレビュー・感想・評価

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)
4.2
全編を通して「嘘」について語っており、『スティング』を連想する作品でした。キャスティングやシーン一つ一つに暗示される「嘘」が最後まで飽きさせません。
作品冒頭の笑ってしまうカツラシーンにも「嘘」で塗り固める主人公を表しているのだと思い、冒頭から最後まで抜かりない作品です。

また、俳優がこぞって出演したがるというデヴィッドOラッセル監督作品ですが、それも納得で本作は特に「嘘」がテーマなだけあって、俳優という仕事がメタ的にも感じられ、どの俳優も輝いていました。

テーマとは関係ないところですが、ロバートデニーロの登場シーンで『グッドフェローズ』を想起させるあれこれがあったのも面白かったです。ジョーペシのあの有名なシーンと重なるデニーロの演技は「嘘」がテーマの本作ならではの味わいがありました。
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