このレビューはネタバレを含みます
始まって早々、主人公の髪型セットのくだりをじっくり見せられ笑えた。その直後、ライバル?に髪の毛を乱されて。それ一番やっちゃいけないやつ!😱と初見でもわかる挑発だった😅
よくここでキレなかったな、アーヴィン…。笑
ここからわかるコメディ色に、今後の展開への期待が高まった。
ヒロイン、シドニーは絵に描いたような美人で目を見張った。見ていくとクールビューティーで、野心がある感じでなんだかかっこいい。
また彼女はかなり社交的。詐欺とはいえ天性のコミュニケーションの素質があるように見えた。
一方主人公アーヴィンというと。失礼だけどビールっ腹丸出しが滑稽で。映るたびに笑えてしまった。性格もなんだかお気楽な感じで、憎めない。キャラが立っていた!
でもこのアーヴィン。初見では詐欺師でパリピだし胡散臭いと思ったのに、恋愛には純粋みたいで。ちゃんと心で人を見ていて、好感を持てた。(と思ったら不倫!?)と、一筋縄じゃいかない展開。先が読めない。
しかし彼がカーティス市長に友情を感じ始め、助けたいと葛藤する姿には胸が熱くなった!でも結局失ってしまった友情。これはもう、なるべくしてなったとしか思えない…。切ないけれど市長は本当は、悪くないからとても気の毒。
詐欺の標的がこのリーゼントの、人の良さそうな市長に決定してしまったときには驚いた。
しかも話進めば進むほど、良い人だったから。それも相まって、これからどうなるんだろう…とハラハラしながら見ることとなった。
この映画は実話を元にしてるというだけあって、ただスカッとするだけじゃない緊張感がすごかった。
また詐欺計画の展開やターゲット変更が早いので、注意して見ないと途中でついて行けなさそうになった。
FBIのディマーソについては最後薬でもやってるのか?と思ってしまった。挙動がおかしいし、本来の目的忘れてないか?と見ているこっちも不安にさらされた。
彼の行動は結果的に熱意のある市長に対し犯罪の余地を与え、かえって犯罪を誘発させた。機会を与えなきゃ、おそらく起きなかったと思うから何だか腹が立ってくる。
ディマーソ上司の踏んだり蹴ったりぶりは気の毒。また上司の兄の顛末が気になって仕方がない笑。しかも結局、わからず仕舞いだった😅
ラストに近づくにつれて、人間関係の綻びが計画に影響を与えそうになって目が離せない。しかも最後の方は、見苦しいほどドロドロの争いになっていって。心苦しくも、ストーリー展開的には面白くなっていった!
ほろ苦さ、音楽のおしゃれさもある作品だった。独特の雰囲気があり、最後まで飽きずに鑑賞できた。
◼️その他思ったことメモ:
・太陽灯ってなんだろう。劇中サラッと当たり前のようにセリフに出てくる。後で調べてみよう。