ユウ

ジャッジ!のユウのレビュー・感想・評価

ジャッジ!(2013年製作の映画)
3.3
この映画はベストCMを決めるコンペを主軸に展開される。
CMとは当然、利権を得るための手段だ。
そのCMの中から優れたCMを公平に選ぶというコンペ。

しかし、利権と公平というものは、本来相容れない。
利権とは他者より多くの物を得ることであり、公平とは他者とより多くの物を分かち合う事だから。
この常識が終盤で発される「どうか皆さん、公平なジャッジを」という台詞をなんとも物悲しいものにしている。

そのシーンは、コメディベースで展開される序盤との落差がすごい。
視聴中はなんとも言えない気持ちに襲われる。だが、最終的な結末はかなり明るい。
けれど正直、この明るさが本作を凡作にしている。
映画って難しいな!!
ユウ

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