ダイナ

武器人間のダイナのレビュー・感想・評価

武器人間(2013年製作の映画)
3.6
オランダ・アメリカ・チェコ合作制作のホラー映画。1945年第二次世界大戦中のソ連軍がナチスの占領地域に偵察した際の記録映像という体のファウンドフッテージ映画で、ナチス配下で極秘裏に製造されていた「武器人間」の実態が暴かれていく。ホラーゲームに挟まれるドラマムービーのような映画でした。

武器人間のデザインが滅茶苦茶良かったです。ようつべの予告見てもらうのが早いですが、蚊を模して手足が尖ったペストマスクみたいな奴や宇宙服みたいな造形の奴、巨大プロペラが前面で回っている巨体等武器人間達のビジュアルがとても魅力的!奴等の恐怖を振り撒く悍ましさとなぜか滲み出る可愛さには頬が緩んでしょうがないです。その他もたくさんの種類出てきまして、モンスター好きが観たら何かしらの琴線に触れるのは間違いないでしょう。そして何らかの間違いで武器人間フィギュアが発売されたら私の財布の紐が緩んでしまうのも間違いない…。

ストーリーは複雑ではないですが没入できない感じは前半気になるような登場人物が見つけられなかった事が個人的敗因。内輪でのゴタゴタがクソどうでもいい。ファウンドフッテージものということで偵察部隊の1人が撮影しているという映像なので結構揺れまくります。リアリティという観点で言えば成功してますが武器人間に遭遇した時揺れまくるわ他の仲間映すわで肝心の場面が途切れ途切れにしか見せてもらえないというイライラする映像。この映画みる人なんて武器人間見に来てんだから武器人間ずっと映してくれよと言いたい。医療知識皆無の自分でも「その試みは無理だろ!?」と突っ込みたくなるとあるオペは捻くれた中学生の妄想みたいでトンデモ映画としては良いアイデア。個人的には最後の30分だけは評価したいです。
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