やじー

ゆるせない、逢いたいのやじーのレビュー・感想・評価

ゆるせない、逢いたい(2013年製作の映画)
2.0
上映してたことも知らなかった映画だけど、柳楽優弥の作品は当たりが多いので見ました。
目力が相変わらず、すさまじい。
痩せてまたかっこよくなっている時期。
体型と髪形で面白いほど印象が変わる人だ。

しかし、想像はしていたものの、あまりに重い内容になんとも鬱々とした気分になる・・。
以前だったら理解してくれない母親に苦しむ娘のほうに共感していたんだろうけど、今は傷つけないようにと娘を事件自体から遠ざけようとする母親の気持ちにどうしても寄り添ってしまう。

お母さんの「大事に育ててきたの」の台詞が心に突き刺さる。
昔は女子高生を見ても「生まれた時から女子高生」としか見えなかったけど、ほんの少し前まで中学生、小学生で、その前は幼児で赤ちゃんだったんだと、子育てをして実感できるようになった。
親はほんとに大事に一年一年育ててきている。
そんな子供にあんなことをされたら・・。

女の子の苦しい心情をよく表している映画だとは思うけど、見終わった時の気持ちから、どうしても良い評価をしたいと思えない。
ラストはあれでよかったのか。
恐怖であんなこと出来ないんじゃないかと思うけど。
もうちょっと事件後の男の子の気持ちも描いてほしかった。
やじー

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