アダコン

パラノイド・シンドロームのアダコンのレビュー・感想・評価

パラノイド・シンドローム(2012年製作の映画)
2.5
見終わった後、超難解な短編小説を読んだような気分になった。
よくわからない。

邦題の『パラノイドシンドローム』は直訳すると『誇大妄想的症候群』。
タイトル通りこの作品は、劇作家兼舞台監督のマーティーンが、タイロンという俳優との出会いをきっかけに誇大妄想に取り憑かれていく様子を描いている。

とても面白い設定だと思ったし、サスペンス仕立ての予告編にも期待したが、失敗だった。

予告編の盛り上がりとは裏腹に物語は一定のトーンで終始進む。BGMもピアノが多く、とても静かだった。
何より話がよくわからない。なぜ?が一向に解決されないまま物語は進んでそのまま終わる。
最後に物語の結末を示す出来事が起こったと思うのだが、それすらも「と思う」って感じるくらいあやふや。
前の場面で使われていたBGMや人の呼吸などの音が、場面が切り替わっても鳴り続けたりと、変わった演出が多かった。

ウィノナ・ライダーとジェームズ・フランコの共演作として胸を躍らせていたぶん残念。
見る人が見たらわかるのだろうか。ある意味もう一度見たい作品ではある。
アダコン

アダコン