うらぬす

サプライズのうらぬすのネタバレレビュー・内容・結末

サプライズ(2011年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

罪悪感を捨てきれていないフィリックスも、悪事に加担しているくせに己の手を汚す度胸すらないクリスピアンも、百戦錬磨のイカレ男の雰囲気を纏ってるくせにあっさり罠にかかり撃退される狐マスクも、男共が揃いも揃ってダサすぎる。一方で、フィリックスを唆してこの犯行を計画させたのでは?と思わせるような態度のジーは、秀でた能力こそ無いものの隙を突いてエリンを殺そうとしたり(未遂)、乱闘時にエリンに噛みついたりと中々の胆力を見せる。
そんな奴らを、エリンが育ちが特殊であるとはいえ規格外の有能っぷりで次々と葬っていく……というほど無双するのではなく、しっかりと深手を負いつつもなんとか撃退していくという程度に収まっているお陰で、スリラーとしての緊張感が保たれていたように思う。
最後のオチは好きか嫌いかでいえば好きとは到底言えないけど、不発に終わったせいでエリンも観客も存在を完全に忘れていたトラップを最後の最後で活かすというアイデアに感心はさせられた。