テルヒサ

her/世界でひとつの彼女のテルヒサのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.9
人間とAIの恋は成立するのか。成立したとして、それはお互いにとって理想の形なのか。
主役のホアキンフェニックスの演技がとにかく良い。この作品でさらに彼を好きになった。特に終盤の階段で泣くシーン。クライマックスまでに積み重ねてきた感情が全てむき出しになっていて、惹きつけられた。
テーマも面白いが、リアリティがあり説得力のあるオチがさらに魅力的。
これはAIと人間の交流が不可能であることを提示しているのではなく、逆説的に人間と人間の関係とは何か、AIと人間の違いとは何かを描いている作品で、それを恋愛をモチーフにしているのが画期的だと思った。良作。
テルヒサ

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