シル

her/世界でひとつの彼女のシルのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.6
恋愛っていうめちゃくちゃ人間的な行動を人工知能としちゃう設定が気になってた作品。

ルーニーマーラとホアキンフェニックスの出会いの作品らしいが、離婚寸前の夫婦役でした。

画面の色味が独特で、別の世界のお話を見てるようだった。 

実際にこういう恋愛がありになったとしても僕はついていけない側の人間だと思った。

愛を感じられるかはさておき、ここまで人間らしく会話できて感情も欲望もあるとなると区別がつかないし、本当に恋愛も友達もAIだけで良いやってなっちゃいそうで怖かった。

1から育てたと言っても良いAIが自分好みに育つのは当たり前だし、実態がないから気が向いた時だけの関係でいられる。

これが果たして恋愛と呼べるのかは疑問だけど、奥さんを失った喪失感と次の相手へ踏み出す活力の無いときだったからこそのものなのかなとか。

自分の理想の押し付けが激しい旦那だったことが奥さんの口から明かされた場面から嫌な気分になっちゃった。まぁサマンサとの恋愛を通じて少しは反省してたから良しかな。
2024
213
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