あさみさん

her/世界でひとつの彼女のあさみさんのネタバレレビュー・内容・結末

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

近い未来に、十分にありそうな話かもな、と思った。

最初の方の世界観説明シーンはとてもわくわくした。声による入力は今よりも進むのかな、とかあのゲームやってみたい、とか、結局やることはバーチャルセックスかよ、とか。OSの起動時の3つの質問はなかなか面白かったし別のパターン聞いてみたい。

色彩はとても綺麗。派手なピンク、オレンジみたいな極彩色に近い色合いが差し色に入るが、少し落ち着いたトーンでうまいこと融合していてかつ画面が華やかになるように配置されている。見事だなぁ。
あと個人的には主人公の洋服、胸ポケットに安全ピン差して底上げしているのがとてもかわいいなぁと思った。愛だね。

最初はサマンサの中の人ことスカーレット・ヨハンソンの声ハスキー過ぎっていうか枯れてない!?って思いましたが(あれは万人の使うOSというUX的にはもっと通る声を使う方が正しいのでは……と思ってしまった)、いやー後半になると見事だなーというか声だけでグッとくる演技するなーという感じ。MCUでスカヨハさんの顔は知っているので、身体性がない存在なのに、表情はわかるのは良いのか悪いのか。
サマンサの身体性がないコンプレックスはたいへん良かった。イザベラさんは本当に何者なんだろう。何故彼女は協力しようとしたんだろうか。

あとルーニーマーラーはやはり大変美しかった……繊細な雰囲気あるから、ちょっと神経質そうな感じよく出てた。あとエイミーアダムスも大変可愛かったね。

面白くはあったけど細かいことが気になっ
る映画だった。代理手紙製作会社、というかなりニッチそうな職なのにめちゃくちゃオフィス立派でいいなぁとか、普通の職員ですらロサンゼルスの高層マンションに住めるのか……とか、あなたの書いてきた手紙を出版社にーとかそれって会社の守秘義務とか大丈夫!?とかOSが見当たらないってどういうことだよなにそれこわいとか……。OSがいませんって言ってるお前は何なんだ……

最後、成長し続けるスピードが違うからという理由でサマンサは旅立つけど、なんか同じスカヨハのLUCYを思い出したよ……スカヨハそういう役多いのかな……
でもその後に、ずっと他人の手紙を代筆してきたセオドアが、自分の言葉で元嫁に手紙を書く、というのはぐっときたなー

全体的には大変いい感じの映画だったな、という感じ。
あさみさん

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