りょう

her/世界でひとつの彼女のりょうのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.2
2回目。やっぱりこの作品好みです。
全体的に優しく包み込んでくれる雰囲気や、それを演出してくれる音楽含めて、心地がいい。

内容は結構シビアな部分もあって、進化していくOSをどんどん見せていくことで、逆に人間の愛に関する普遍性を浮き彫りにしているというか。

どうして人って自分の愛する人に自分だけを愛して欲しいんだろう。どうして他の人を愛しているって分かるととても胸を締め付けられて悲しいんだろう。そういう独占欲ってどういうところから出てくるんだろう。それと、どうして人って二人を同時に愛せないんだろうとか。

他人のことならすらすら愛の手紙を書けてしまうのに、自分の元妻には愛する言葉をかけられなくて、これって難しい。他から見て絶対やめた方がいいっていう恋とか愛こそ当事者は諦められないっていう。あぁ、愛って複雑。

僕らの知っているOSというか、AIって、はっきりした滑舌の物言いだけど、スカヨハのかすれたハスキーボイスが妙にリアルで、スカヨハの声のOSにすればみんな買うんじゃないかと思ってしまいました笑
少なくともSiriがスカヨハの声だったらもっと使うと思う。自分の好きな声にチューニングできたらいいのにね。そしたらOSに恋する人増えるかも!笑
りょう

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