このレビューはネタバレを含みます
大学で人工知能分野の研究をしてきた身としては色々と考えさせられる映画だった。
今作のAIは音声だけの存在だったこと、それが彼女がどこかで実在しているのではないかという錯覚に陥らせる効果もあったのだろう。
AIとの恋愛・友情は異常だと感じる人も多いと思うし、自分もその気持ちは分かる。しかし、今の異常が未来においても同じとは限らないし、本作の中盤の様なパートナーに良い影響を与えられる存在としてのAIの開発ってのは個人的には期待している。
でもやっぱりAIへの依存は恐いよね。常に最も近しい場所にいるパートナーになるわけで。最後のシーンとか、二人の精神状態次第では飛び降りエンドも有るんじゃないかと思ってしまった。