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her/世界でひとつの彼女のjun2kmのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.8
近未来って、いろんな映画で描かれているけど、この映画で描かれている世界は何て優しいんやろう。ホアキン・フェニックスさん演じる主人公が走ってて、こけます。そしたら、みんな駆け寄ってきて「大丈夫?」ってね。安全な街。優しそうな人達。美しい街並みの近未来。住みたいなぁ。でも、そこに住んでいるからといって心が満たされるかどうかはわかりませんよ。
さて、主人公は、PCのOSと恋します。私はOSと恋したいとは思わないけど、こんなポケッタブルなPC、欲しいです!仕事捗るやろなぁ。
人と人が愛し合い、結婚し一緒に暮らす。でも、時が過ぎ、別れる人達もいる。愛の本質は何やろう。言葉?肉体?性?感情?つくった思い出?何が大切何やろう。考えちゃう映画です。
最後、主人公とある人が、言葉を交わさず並んで寄り添って座っています。身体から身体へ伝わる体温。そこに行き着くのかも知れません。わたし達は恒温動物やから。
何かに渇いた主人公を表現したホアキン・フェニックスさんの演技に魅了される映画です。
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