うぐいす

female フィーメイルのうぐいすのレビュー・感想・評価

female フィーメイル(2005年製作の映画)
4.0

【原作:姫野カオルコ 監督:篠原哲雄】
くちびると、熟れすぎた桃なんて、そりゃ、そうだという王道感。
桃畑の太陽を浴びた緑と桃の色、に喪服は狙った感がありありだけど、色合い、コントラストはきれいでした。
ここは居場所ではないっていう、異物感も感じました。
制服と喪服は、それが示す年代とすれば対照的だし、でもどちらも性的な背徳感は持ち合わせているようで、対比という意味でも両方で相乗的に印象に残るなと。
総じて、桃の香りが、漂ってきそうな気がしたから、うまくいっている作品なんだと思いました。


太陽の見える場所まで
【原作:室井佑月 監督:廣木隆一】
さらけ出してますが、エロ、ではないですね。
オンナのバカなところとか、醜いところの現実を、汚さとスタイリッシュのキワキワ狙いで、かわいめに味付けした感じでした。
深く共感するのは拒否しつつ、こっそり、でもまぁ、わかるよと、女性は思ってしまうんだろうなと。

夜の舌先
【原作:唯川恵 監督:松尾スズキ】
ルビー・モレノはやっぱり存在感あるなぁ。
でも、高岡早紀で、ちゃんとしっかりがっつり濡れ場なのに、なんだかコメディでした。


女神のかかと
【原作:乃南アサ 監督:西川美和】
罪つくりな大塚寧々さんでした…魔女感高め。
おおやけどにならなくて、少年、よかったぁ、っていう、なんとなくホッとした感が鑑賞後にありました。
同性だからなのかもしれませんが、なんかちょっと“そういう”分別が着いた頃の女子って、すごく可愛くないんだよなぁ、同族嫌悪かなぁ。

玉虫
【原作:小池真理子 監督:塚本晋也】
石田えりさん、出演時おいくつなのかしら、なんと可愛いことか!
加瀬亮さん、横顔キレイ、声も吐息もセクシー。
実は、キスの直前の唇がふれるかふれないかの攻防こそ、一番興奮すると思っているから、加瀬さんでそれとか!
ヤクザで、彫り物背負って、殺し屋で、なのに、どうしたって繊細でナイーヴなのが、加瀬亮さんで、“仕事”のあとの昂りをぶつけてるところも、
それはそれはセクシーでカッコよかったのに、事後、涙こぼしちゃうとこに、あぁもぅ、って、しっくりきちゃうのが加瀬亮さんだなと。
眼福、耳福。ごちそうさまでした。
※加瀬亮さん出演作品でピックアップ、ゆえのこんなレビューのボリューム感。スコアも、加瀬さんによって叩き出されたものです。
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