あらんしほん

もらとりあむタマ子のあらんしほんのレビュー・感想・評価

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)
4.3
だーれーかーにおーこー(ここから聞き取れない)きせーつ思いだーすー!星野源の挿入歌がよくあっている。

大学を卒業して実家に帰省ならぬ寄生中の
食っちゃ寝ガールの前田敦子演じるタマ子の秋から夏までのお話。
映画ってNや〜←(ストーリーの波)があるのにこの映画はずっとーーこんな感じ。
盛り上がりない。
でもとても面白かった。
モラトリアムって
何かをする前の猶予や期間のことを言うらしい。
大学生の私はまさにそれ。

とにかく前田敦子が良い!
ちょっとふくれっ面で脱力のあっちゃん。
AKBにいた時はどちらかというとグループも含めて好きじゃなかったんだけど。
とにかく食べる!寝る!漫画を読む!日常感満載のごちゃごちゃで低い家具の部屋。
そして食べ物が効果的に使われている。
ロールキャベツをでかい口でガブ!
秋刀魚をちょっと押してから食べる!
無表情で食う!食う!食う!!
箸の持ち方、歩き方、ぐだぐだ加減。全て私のツボ。
だらけ具合が本当に自分みたいで、別にこのままでもいいなって思った。
インドアで俗にいうならば干物女?
でもダラダラって楽なんだもん。
そして終始すっぴん。逆ギレ。
中学生男子との会話。
しかもその男の子劇中でどんどん身長伸びてる。
波はないけれど短い上映時間だから飽きない。
台詞と行動に笑わせられる。

父親との2人暮らしでお父さんが再婚するかも?って焦ったりお父さんとの関係、就職活動、食べ物の咀嚼音。袋を開ける音。

地元に帰ってきた友だちと気まずかったり。
どこまでも日常日常日常
でもこういう日常を映画にするって難しいんだろうなー。
何度も見たい作品。
新宿武蔵野館で見たけど割と空いててみんなであははって笑った。
あと前田敦子が着用したジャージが展示されててこんなに華奢なの?肩幅どこ?とおもうくらい。

今年ナンバーワンのゆるゆる脱力系映画でした。