Genichiro

もらとりあむタマ子のGenichiroのレビュー・感想・評価

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)
4.1
序盤の飯の食い方、「トイレ!!」の叫び声がやばすぎて。前半は共感性羞恥が発動してなかなか見るのがつらかった。しかし後半に進むにつれて、まるでたまこと共に季節を過ごし、彼女の変化を側で見続けたかのような気持ちになる。こんなにも主体性がないキャラクターを成立させたのも前田敦子だったからこそ。地元に戻ってきてアイドルオーディションに応募するというストーリーはかなり悪意あるパロディだなと思ったが、終盤に向けての美しさで全てがどうでもよくなってくる。居眠りする親父がこんなに美しく見える映画ありますか?人は自分が決めた瞬間から生き直すことができる。「自然消滅って、久々聞いたわ」。笑った、そしてそこで映画が終わる!!この切れ味が素晴らしい分、エンドロールの小ネタは余計かなと思った。夏帆にとっての『天然コケッコー』と同様に、今作は前田敦子の俳優キャリア上とても重要な作品になりました。
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