Moomin

アウシュビッツ ホロコーストガス室の戦慄のMoominのレビュー・感想・評価

3.6
評価が低いのが納得の作品

若者へのホロコーストのインタビューの重ね方が一つ面白い所ではあるが、前半後半の分け方があからさまであり、映像的面白さには欠ける
アウシュビッツにては劇映画と変わり、ただ淡々と流れる時間に合わせて、どんな声が響いていたのか、話されていたのか、そういった着目点や意図が見えて映像的には良かった
何よりも監督のインタビュー 冒頭と結末にあるがこの作品を作る意味を語り出す そこを感じての映像作品・映画である気もするし、あそこまで愚直に語られたら言葉との逆の意図でもあるのかと探ってしまうほど真っ直ぐなインタビュー  結末のは無くてよかったなかなという印象 その代わりに映像で結果この作品では何が伝えたいのかに焦点を当ててほしかった

収容所内の描き方は鮮明であり、ストレートでもあり、忠実でもあった それが現実であり、あのシーンを眺めることが如何にして人生の経験となるかは計り得ない
そこから発展して、現代のパレスチナやトルコのアルメニア人の話への持って行き方は面白く変わっていた

こういう構成の自由さが面白いのが映画でもあるし、面白くできるのはやはり基礎の映画知識が必要であり、色々と作り手としては考えさせられる作品ではあった
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