りょーこ

フィービー・イン・ワンダーランドのりょーこのレビュー・感想・評価

5.0
Jump

エル・ファニングだーってだけで借りたら、もうとんでもなく刺さる傑作だった!!!

ジャケから想像するような、ファンタジー世界でふわふわ~なんて単純な作品ではないのです。

もう驚きの展開に心が追い付かず、途中で一度止めたものw

子ども故の優しさや辛辣さ
大人故の愛や苦労
男女の違いや兄弟姉妹夫婦の違い

知って欲しいのに伝えられないもどかしさ
理解したいのに分かってあげられない辛さ

それらと一人で戦うエルたんの繊細さと、ベテランにしか思えない演技力に鳥肌立ちました!!

アキラナウェイさん、これはソフト買うべしっ☆



9歳のフィービー(エル・ファニング)は、アリス大好き!空想妄想大好き!なちょっと変わった女の子。

ある日、ドジャー先生による演劇「不思議の国のアリス」のオーディションを受け、見事アリス役に選ばれた。

子どもたちの自主性を重んじ、自由に演じさせてくれる先生の下、みんなで舞台を作り上げていくのだが……



フィービーには強迫性障害があり、トゥレット症候群も発症。

が、個性を潰したくないという母親の考えか、この時代周知されていない病気なのか、子どもだからなのか、ヘンなコとしか認識されない。

それが良くも悪くも働き、フィービーは一人で悩むしかないのが、なんとも心苦しかった。

母親も父親(ビル・プルマン)も理解しようとはするものの、手も足も出ない。
本を読み漁り、怒らないように努め、自分のせいだと泣いてしまう。

それを見て、フィービーはまた悩んでしまう悪循環に。

でも赤の女王を男の子に演らせたりする自由なドジャー先生の下では、熱中していることもあり症状が出ないのです。

そこで大女優のように輝くエルたんが凄い!!
でも他では儚く折れてしまいそうなの。
同一人物とは思えない、これぞ天才子役☆

ラストの本番舞台では、成長してしまったのか上手く演り過ぎてる感はありましたがw、歌声がプロ並みでまた鳥肌立ちました!

老若男女全てにご覧頂きたい、心が洗われる傑作です♪
りょーこ

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