OASIS

ロスト・ボディのOASISのレビュー・感想・評価

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)
3.8
ある夜、死体安置所の警備員が何かを目撃し、慌てて逃げた先で事故によって病院に運ばれる
。その安置所には完全犯罪を企む夫によって殺害された妻の死体があった。
しかし、その死体が跡形もなく姿を消し、容疑者として捕らえられた夫の取り調べが始まる中、不思議現象が起こり始めるという話。
「ロスト・アイズ」の脚本家が監督したスペイン映画。

最後まで読めない展開とどんでん返しの連続、そして捻りの効いたオチ等、オシャレなミステリーでした。
ホラーテイストでゾクゾクとするスリラー要素もありながら、後半に入っても一向に謎が収束する気配が無いどころか、むしろ増えていきいよいよ分からなくなってきた辺りで明かされる犯人の真の目的。
妻が死んだと見せかけて実は死んでいなかった、と見せかけて・・・と主人公と同様にまんまと翻弄されてしまいました。

一見ただの設定かと思われた警部のトラウマを、ああいった形でパズルにはめ込んでくるというのは恐れ入った。
この展開を初見で読み切るのは不可能かと。
まぁ見返した場合は強引さの方が目立つと思うけども。

ネタバレせずに長々と書くのは難しいが、何より一見の価値ありの良作。
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