ただのシャネル好きとして鑑賞。カールは人としてまずちゃんとしてるし周りもケアしてる魅力ありきの天才性なのだと感嘆。見た目からは想像できなかったけど全然変じゃない真っ当な好人物に見える。幼少期や母親の話も興味深い（当時からすでに完成された観念）。勤勉なのに真面目ではない、一人の時間をめちゃくちゃ大切にする（そうでない人は嫌いだ）、孤独は勝ち取るもの、変化し続ける事こそが不変性（意訳）など様々なフィロソフィーが垣間見れて良いお薬映画だった。ドキュメンタリーとしても淡々としてて妙な色付けや演出がなく、気配を消して密着してるのが良かった。カールはファッション業界の良心で必要以上にゲイゲイしくなく、大げさじゃない、夢想家なわけでもなく、ひたすらエレガンスのプロなのでした。
