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ファッションを創る男 カール・ラガーフェルドの&yのレビュー・感想・評価

3.8
【2013/12/4:シネマート新宿】仕事上勉強のため観たが、人生哲学的な面で勉強になった。過剰なコミュニケーションを日々強要されるわたしにとって「孤独は勝ち取るもの」という言葉は発見だった。と同時に、孤独を勝ち取るにはある種のコミュニケーション能力が必須であることも学んだけども。
つくづく、カール・ラガーフェルドは美しいひとだなと。美しいひとによって美しいものは創られるのであって、それを得ようとするならばやはりこちらも美しくなくてはね、と再確認。じゃあ、その「美しさ」とは?…その答えのひとつとしての、カールおじさまの哲学がつまってる。
彼は奇を衒わず、キチンとしてて、ビジネスパートナーをリスペクトし、でもチームの足を引っ張る人には容赦ない。それは彼の地に足のついた哲学があるから。アーティストでもクリエイターでもビジネスマンでも趣味人でもない、けどそのどれもが当てはまる。なんて魅力的な人!そして完璧主義者。
映画として。ドキュメンタリーを面白くしそうな要素(挫折、葛藤、成功など)をすでに全部やり終わってる人を撮るワケで、下手するとゴテゴテ無駄に色付けちゃいそうなのを抑えて抑えて、ひたすらドキュメンタリックに捉えてるのが良かった。
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