人にとって最も大切なものはチャーミングさだし、気づきさえすればみんなチャーミングになれるし、みんながチャーミングだと幸せに生きれる。
そう信じさせてくれるめちゃめちゃハッピーな映画だった。
ヴィンスヴォーン演じる主人公のビリーはちょっと軽薄そうに見えて最初うーんって思うんだけど、だんだんかわいく見えてきて好きになった。
"能力的に優秀であることより、人間として魅力的であることの方が大事なんじゃないか"という古くから言い伝えられてるけどよく忘れてしまうあの気持ちを思い出させてくれる人物だった。
一番良かったのは中華料理屋からダンスクラブへはしごするシークエンスで、ビリーの人を巻き込む力が説得的に描かれると同時に、殻を破ることで生まれる人生の楽しさみたいなものが映し出されてご機嫌な気分になれた。
ダンスクラブでのヨーヨーがこの作品で一番面白いと断言したい。
細かいところは詰めが甘くて、ちょっと都合が良すぎるところはあるんだけど、そこは大目に見たほうがこの作品を楽しめると思う。
気楽に観れて心が軽くなる、気持ちのいい映画だった。
