福福吉吉

恐怖ノ黒洋館の福福吉吉のネタバレレビュー・内容・結末

恐怖ノ黒洋館(2012年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

レオンは両親のカルト宗教の信仰を拒絶して家を出ていた。そのカルト宗教は死んだ後もその魂は生き続けるというものだった。父は信者とともに集団自殺しており、母とも疎遠になっていたレオンだが、母が亡くなったため、実家に帰る。レオンは誰もいないはずの実家に何者かの存在を感じ始める。

奇怪なオブジェに埋もれた実家に帰ったレオンが不可思議な現象に遭遇する様子を描いています。
ストーリー進行中、母らしき者が語り続けるため、最初から「母」の存在を意識せざるを得ないようになっていて、私は常に構えた状態でホラー演出を観ることになり、あまり怖さを感じませんでした。
また、ひたすらレオンの一人芝居が続くため、変化に乏しい内容でした。やたらとレオンが電話で会話するシーンがあるのは変化をつけようとしているのだと思いますが、特に電話の内容に意味が無くて煩わしいだけでした。

カルト宗教を題材に選んだにもかかわらず、映像が無くてセリフだけで話を膨らませているため、ドラマとして薄っぺらい内容に終わっていて残念でした。父が集団自殺した話など興味を惹くものがありながら、セリフで1分もかからず終わらせているのは酷いです。

レオンの母は、レオンにカルト宗教の信仰に戻ってきて一緒にいたいと望んでいることを語り続けますが、レオンには一切、その気持ちが届かないのであまり意味が無いように感じました。

ホラー演出が非常に少なく、やたらとBGMと効果音に頼っているため、恐怖を感じる部分がほとんど無く、ただ暗いシーンの連続としか感じられませんでした。

とにかく酷い作品でした。たった80分の作品なのに0.5倍速で観ているような気分になりました。

鑑賞日:2023年4月2日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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