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インターステラーのykのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.0
理論が成り立ってるのかも分からないほど難しいけど、
その考察を巡らして見終わった後まで楽しむのが、ノーラン作品の醍醐味だよなあ、と改めて。


この映画を観る上で向き合わなければならないのは、
単なる物理的な距離だけでなく、時間さえ超えた強烈な孤独。

宇宙でのほんの数分が、地球に残した家族に20年以上もの歳月をもたらす。
たったひとつのミスでも、思考と精神が乖離してしまいそうな極限状態で、
精神力がとんでもなさすぎて共感も何もない。私にはとてもできない。


ノーランらしい巧みな設定が絡み合う中で、異質にも感じたのは、
「第六感」や「愛」という非科学的な存在だった。

絶望に次ぐ絶望、という状況で、一筋の光であり鍵となるのは、
どんな複雑な理論でもなく、「人をおもう心」なのが粋だと思った。



しかし、5次元を作ったのが未来の私たちだとして、クーパーがそこに入り込めたのはどういう理論なのか?
クーパーがマーフに伝えたから5次元ができたのでは?
ではクーパーがブラックホールを通じて5次元に入れたのはなぜ?
さぁ、私が理解できるのは、この映画を何回観た後でしょう?
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