このレビューはネタバレを含みます
2020年の秋にIMAXでの再上映で初鑑賞(TENET公開記念みたいなやつ)
アマプラでの公開が終わるみたいなので改めてもう1回観た
めちゃめちゃ良い
映像すごい
宇宙空間とか惑星とかブラックホールとかもだけど、5次元空間のデザインが素晴らしい
あれをイメージできるのもすごいし、実際に形にできるのもすごい
主人公のクーパー以外のキャラクターもすごい際立ってて良かった
特にマン博士
この映画唯一の悪役
孤独に負けて自分を最優先させた人物の名前がヒュー・マンなのがなんとも良い
この映画が宇宙への挑戦ってだけじゃなくなったのはこのキャラが居たから
間違いなく、この映画をより素晴らしくした存在
あとロボット達もキュートで大好き
クーパーとの掛け合いが良
正直、ストーリーはちょっと都合良すぎるとこもある
・ロケット打ち上げたら流石に世間にバレるんじゃ
・無関係だった人間をそんなにすぐ宇宙に行かせられる?
・畑燃やされたら息子さすがにキレるでしょ
・5次元空間でTARSどっから喋ってるの
・そんなすごいデータをモールス信号で送れるのか
・なんで結局クーパー生きてるの
疑問はあるけど、そんなのどうでもいいぐらい他が素晴らしい作品
ノーラン監督の映画は、程よく考えて・考えすぎないこと が大切
サラッと前半でのセリフを回収するのが最高
"親は子どもの未来を見守る幽霊"
"俺の正直度は90%"
痺れる
宇宙が舞台だし、あらすじ見ると理系な内容の映画に見える
でも、この映画の結論でありメッセージは「愛は時空をも超越する」っていう非科学的なもの
そこに本当に惹かれる
個人的に、インセプションとかメメントみたいな"理系のノーラン監督"よりも
ダークナイトとかインターステラーの"文系のノーラン監督"のが好き
科学的で緻密な脚本とか突拍子もないアイデアが中心の脚本も良いんだけど、ノーラン監督の凄さは人間にスポットを当てた時に光るものだと思う
ひとりひとりの心理描写、そこまでの過程、セリフの言葉選び、些細で粋な演出、明確なキャラクター設計、サブキャラクターの魅力と活躍、、挙げていったらきりがない
作品の土台となる設定が凝ってない、フラットな時の方がノーラン監督の素晴らしさは発揮されると思う
だからこそ、来年公開のOppenheimerは本当に期待してる
実在する人物の伝記映画というフラットな土台の上で、ノーラン監督はどんな作品を撮るんだろう、どんな人物を作るのだろう、どんな結末に辿り着くのだろう
ちょっと逸れたけど、インターステラー本当に素晴らしい
文系のノーラン監督、もっと見たい