存亡の危機が迫る地球を救うため、宇宙へ旅立つひとりの父親と、その意志を引き継ぎ地球を守るために方程式を解こうともがく娘との物語。
映像で印象的だったのが、ワームホールの造形が実に独創的。
そこに繋がった時の鳥肌と、果ての無い絶望感。
いろんな人の思惑が絡み合った時間はただ過ぎていく。
序盤からBGMに針音が多く使われている気がしますが、これがラスト近くに繋がっているのも流石でした。
映像美もさることながら親子の絆の描き方や、最後の伏線回収などとても考えさせられた作品だと思います。
時空を越えて届けた愛の物語、やはり見応えたっぷりでした。
飢餓、宇宙、時間、次元、物理、扱う内容は難しいものばかりだがなぜかスッと頭の中に入ってきて理解できました。
この映画の世界の中に引き込まれていく。
そして、守りたいもの、家族、愛、死、そんな人にとって身近でかけがえのないものがどれだけ大切で実は大きいものなのかと気づかせてくれる映画です。
物語の最後も希望や未来への広がりを感じるものとなっていて、新鮮さを感じました。