Eyesworth

インターステラーのEyesworthのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
5.0
【次元を突き破る愛】

クリストファー・ノーラン監督が送る壮大なスケールとビジョンで描くSFアドベンチャー。主演はマシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ。

〈あらすじ〉
近未来の地球。植物の激減と食糧難で滅亡の危機に瀕した人類は、居住可能な惑星を求めて宇宙の彼方に調査隊を送り込む。クルーの1人として選ばれたクーパーは、もう会えないと泣きじゃくる娘に必ず戻ると約束して、過酷なミッションに挑む。

〈所感〉
こんなに面白い宇宙物は初めてだった。 紛れもなくクリストファー・ノーラン監督の最高傑作である。『2001年宇宙の旅』が宇宙SFの原点だと思うが、これまでのすべてのSFが絡み合い折衝し、幾層の時代を経て最高峰のSF作品が君臨した。
文系脳の私にはよく理解できていない点も多かったが、大枠だけの理解でも非常に楽しむことができる。クリストファー・ノーラン監督特有の時間マジックがあり、映像美があり、スケールも壮大で、3時間近くの映画だがあっという間に感じた。冒頭のモールス符号でのアメリアへの呼びかけが伏線だったのはやられた。あくまでSF作品だが、科学的な裏付けがあるため信憑性が高く納得できるストーリーで、クーパーやアメリアら論理的で優秀な人間が「愛は観測可能である」ことを掴み取られた現実によって表現したのが素晴らしいと思った。動画配信者のもこう氏が「俺はインターステラーで四次元という概念を学んだ」と言っていた。どの世代の誰が見ても面白く勉強になる作品なのだ。
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