Albert

インターステラーのAlbertのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
5.0
まずこの映画、初めて見たのが中学生の時だ。ダークナイトとかインセプションとか大好きでノーラン監督の最新作が放映されるという情報にとても心躍った。しかし映画が公開されたのに俺は見に行かなかった、俺は勿論バイトなどできないので金などほとんど持ってなかったし(母にもらった昼飯代を昼飯抜いてこそこそ貯めていたぐらいだ)なによりケチだった。親に頭を下げ映画の代金をくれと懇願するなど当時の俺のプライドが許さなかった。そもそもくれたかどうかもわからない。それでTSUTAYAで旧作値段になるまで待ったわけである。そしてその時がきて俺は飯時の家族団欒の時間に本作を流し始めた。
夢中になって映画を見終わった後当時の俺のオールタイムベスト1を更新したのに気付いた。もちろん俺は映画館に行かなかったことに後悔したよ。
そしてだな、インターステラーがどうやら新宿の映画館でやるらしいと聞いた。
中学生の雪辱を晴らす機会が巡ってきたというわけだ。
なんやかんやあって姉ちゃんとその彼氏で観に行くことになった。姉の彼氏とは初対面。まぁそんなことはどうでもいい。映画館の話をしてもいいか?
この109プレミアムうんたら、チケットが4500円する。場所は歌舞伎タワー?正式名称は知らんがトーヨコの直ぐ目の前にあってジェンダーレストイレで一騒動あったあそこだ。行ったことある人はわかるだろうけど悪趣味極まりない建物だ。まず入るとコスプレした看板を持った女が甲高い声で宣伝文句を叫びその前を過ぎるとステージ付きのバーがありそのステージでは時代劇もどきの三文芝居が繰り広げられていた。照明とかフロアの全体的な装飾はハリウッド映画にでてくるアジアというようなケバケバしい感じだ。わかるだろ。
その上の階はガチャガチャコーナーなんだが薄暗くてクラブみたいに青い光が点滅している。そこを抜けエレベーターに乗り映画館のある10階まで登る。
10階につくとポップコーンのバターの香りがしなくてホテルの芳香剤のような匂いが漂っていた。チケットを発券してラウンジの中に入るとポップコーンの香りが徐々にしてくる。ラウンジはソファやらよくわからない謎のルーレットやらが点在していてなんだかおしゃれな空間だなというのが第一印象だ。ポップコーンを2箱とドリンクを頼むがポップコーンの箱が案外小さかったのでもう一つ追加で頼んだ。映画始まるまで椅子に腰掛けようとするも一つ一つの椅子たちが小さくて3人座れる場所がない。なんだか金をかけたのに外面を重視したせいで快適じゃなくなっているように思えて少し不満が募る。映画が始まるので場内に入り椅子に腰掛けるとある違和感に気づく。座面が体の動きに合わせてスライドするのだ。なかなか面白い仕掛けだなと思いながらポップコーンの咀嚼音に包まれて(ポップコーンが無料だから皆が皆食べていて他の映画館よりボリボリとうるさいのである)映画を観ていた。しばらくしてこの座席の不愉快な点に気付く。座っていると段々と疲れてくるだろう、少し姿勢を崩そうとすると座面がスライドして体についてくる。尻と裏腿あたりを体重の重みから一時的に解放させようと腰を前にずらして仙骨あたりに体重を乗せようとすると座面が腰と一緒に前にスライドしてきて尻と腿裏が座面にぴたりと張り付いて離れない。なので一々腰を浮かして体勢を変えなければならなかった。これが非常にストレスだった。他の人はどう思ったのだろうか、デザインした人は実際に3時間座って映画を観たのか?金を半端にかけたところでバカが造ったらクソしかできあがらねぇ。俺はもうこんな映画館はゴメンだね。2000円でも行かないさ。
映画の話に戻ると久しぶりに観たら愛がどうだのってのが鼻についてちょっとな…という風に感じてしまった。当時も一瞬は愛…?それで締めるのか…?という感じだったと思うが描写の凄さに圧倒されたんだった。思い出したよ
エンタメの極致
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