恐らく観るのは8-9年振りだけれど忘れている部分も多かった為改めて。
いわゆる超大作の類は取り立てて進んでは見ないタイプの人間だけれど、ノーランに関しては少し別物に感じている。
昔から盤面が擦り切れるくらい『ダークナイト』を観ていた事もあって丁度本作公開当時辺りにノーランに執心していたのを思い出した。
その頃はまだ精神的に幼かったから愛を主題にされても、そのテーマをさらうことは簡単じゃなかったと思う。
少し大人になって、いつの間にか親子や、それに近い年齢差のヒューマンドラマをよく観るようになってようやくこの映画の味が分かってきたような。
ヨーロッパ映画の様なさりげなさは無いけれど金や人を存分に動かして作り出した愛の物語は、それだけ人の気持ちも乗っている。そう感じた。