すごい。編集・映像・天体の再現・音楽・音響効果・演技、すべての演出がすごい。
妥協の一切ない映画なんだと思います。
感動的な要素もふんだんにあって、“奇跡的なこと”がご都合主義なファンタジーで処理されていないところが画期的です。
ただし、個人的にはそこが問題点でもあって、つまり最新の科学的知見にあまりに忠実に描かれており、その理解がないと「単なる親子愛のドラマ」としか捉えられないか、「理論的な納得を求めて頭をグルグル働かせているうちに結局それが不十分なまま、さらにストーリーも十分楽しめない」という消化不良に陥るかのどちらかになってしまうのではないでしょうか。
前者の方がまだ幸せですが、私は後者でした。
まあとにかく後世に残るだろう素晴らしい映画なので、一度目は純粋にストーリーを楽しんで、科学的背景を習得した上で二度目の鑑賞、というのが私にとっては正しい見方のような気がしました。
