このサイトを見ても、劇場を後にするお客さんたちの話をちょちょっと立ち聞きしても、ネットでめぼしい感想を見てみても、いずれも大絶賛の嵐。
・・・なんで?これ、そんなに面白い!?
引き続きネットでいろいろな感想を見ていると、ほぼ全てが礼賛ムード。ムキになって何か批判はないのかと探している中ようやっと見つけたのが
「相対性理論等、SF的意匠に関するある程度の理解が必要」という旨の評。
そうか、自分にはSFを堪能する基礎教養が無いんだ、だから乗れなかったんだ。となんとか合点。
作品がつまらないんじゃない。自分が悪いんですね。だって、周りは皆楽しんでるんだから。
自分が本作を観ようと思ったのは、映像表現では『ゼロ・グラビティ』、宇宙&ヒューマンドラマでは『コンタクト』、深遠なテーマ性では『2001年宇宙の旅』等とよく比較されており、それらと匹敵する、あるいはそれらを凌駕する傑作との評判を聞いていたから。
『ゼロ・グラビティ』、『コンタクト』、『2001年宇宙の旅』はすごく好きな作品なので、『インターステラー』への期待も大きかったのですが・・・。
あまりに『インターステラー』に乗れなかった自分の属性を鑑みるに、そもそもその3本に関しても実の所そこまで楽しんでおらず、強すぎる「名作」の肩書きに、いつのまにか感想自体を操作されていたのかもしれませんね・・・。
本作を観終えた映画館からの帰り道、残ったのは興奮でも感動でもなく、そんな懐疑心のみ。
悲しくなるほどダメでした。