やし

インターステラーのやしのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.1
「起こりうることは起こる」


飲み会で話題にあがったこともあり再鑑賞。
「分かり易い作品」っていうワードが気になったんだよね。

『メメント』や『インセプション』とか難解な作品を作るイメージがあるんだけどな、ノーラン監督には。。


で、本作。

さすがノーラン監督。
やっぱし本作も非常に難解で、しかも上映時間176時間と長尺。
一回観ただけで理解するのは難しい。
…にも関わらず鑑賞後の満足度が高いのがノーラン作品の不思議。

Filmarksでも2019年5月15日現在、レビュー数10万を超えているにも関わらず評価は4.2★という驚異的な数字。


一回目は映画館で、二回目は自宅(アマプラ)で鑑賞。
二回目ともなると、鑑賞後には自宅のトイレの中ですら、神秘な場所に感じられたww


ただ、二回目の鑑賞でもタイムラグのせいか、「??」となる箇所多し。
科学の話もふんだんに盛り込まれているからリテラシーお持ちの方なら問題なく頭に入るのかな?
というか、更に楽しめたりする?

マーフィーの法則?
ラザロ?
ガルガンチュア?
事象の地平線?
量子データ?
特異点の観測?

と、話が進んでいく度に難解ワードがドンドン増えて、しかも絡みあっていくから、言葉が頭の中のブラックホールに吸い込まれていく…。。


それでも、
「この星にいると、1時間が7年になる!急げ!」や、
地球にいる、(23年後の)自分の子供からのメッセージを聞くシーンや、
氷の星でのまさかの裏切り、
回転する母線とのドッキングのハラハラなど、
"重力"、"相対性理論"、"五次元"など科学的知識がなくとも楽しめる作品を作るノーラン監督はさすが。
ハンス・ジマーの音楽の力も相まって臨場感もハンパない。



そして、有名な"本棚"のシーン…。
このガッツリ科学的で難解な映画にスルッと親子の物語を織り込むとは。

ノーラン監督やるぜ。
やし

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