掛谷拓也

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌の掛谷拓也のレビュー・感想・評価

3.5
ボブディラン登場前夜のニューヨーク、グリニッジビレッジのフォークシーンが舞台。主人公はデュオの相手を自殺で亡くした男性フォークシンガー。売れない、歌う場所はない、家はない、金はない。彼女が妊娠するがあなたの子供は産みたくないと言われる。どん詰まりの1週間を描く。

60年代のグリニッジビレッジのライブハウス、ワシントンスクエアのベンチ、アッパーイーストの大学教授宅、郊外の姉の家、それらを繋ぐ地下鉄など当時の様子が再現されているようで楽しめる。地下鉄の車両にも駅にも落書きがなく街並みが美しい。