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0課の女 赤い手錠のbackpackerのレビュー・感想・評価

0課の女 赤い手錠(1974年製作の映画)
3.0
孤高の女刑事・零(演:杉本美樹)。
赤いコートを翻し、ルール無用で捨て身の潜入。
赤いワッパで敵を捕え、赤いピストル火を吹けば、真っ赤な血潮が流れ出る!

原作は『女囚さそり』の篠原とおるの人気劇画『0課の女』。
監督は『不良番長』シリーズで知られる野田幸男。
劇画漫画の映画化が流行する中、量産映画の一つとして製作されたとのこと。
俳優陣の演技、細かくスピーディーなカット割りでサクサクと進む展開等、なかなかの出来栄え。

杉本美樹の何事にも動じない鉄面皮の演技が印象的ですが、室田日出男演じる日下刑事の死に様と、郷鍈治演じる仲原の狂気が素晴らしいですね。
脇を固めるメンバーが、縁の下の力持ちとしてしっかり頑張っているからこそ、物語の完成度が高まる。例えスピード重視の量産映画だとしても、出来栄えは如何様にでもなるのだと、改めて認識しました。
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