おばけシューター

子宮に沈めるのおばけシューターのレビュー・感想・評価

子宮に沈める(2013年製作の映画)
3.3
大阪2児餓死事件をモデルにしたネグレクトの話。
本作の大半をしめる放置された子を演じる女の子の演技がスゴイ。いったいどのように指導したのか…

子どもたちだけのパートが非常に長く取られているのは、50日間というあまりに長い期間放置されたと弟の気持ちを体感させるためなのかと想像するが、放棄されてもなお素直に帰りを待つ子どもの姿は見ていられないほどに痛々しかった。

実際の事件はホストで遊びまわっていた母親だけが問題だったのかは議論の余地があり、児童相談所の対応やとりわけ育った環境の影響は少なからずあったと言わざるを得ないが、本作は基本そこには言及しない。
センセーショナルな表現に狙いを絞ったこの作品が完全とはいえないが、再発防止を旨とした問題提起の手段としては確実に有効だということは誰にも否定できないでしょう