Avayette25

子宮に沈めるのAvayette25のネタバレレビュー・内容・結末

子宮に沈める(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

とても苦しかった。
鑑賞後もしばらく。

子育ては簡単では無い。

シングルマザーになり
育児放棄に走ることは
ニュースでも目にする。
生活が苦しくなり
心身限界になり
やってはいけない事に手を染めてしまう。

こんな事してはいけない、
というのは誰もが当然思うこと。
でも当然本人も最初から望んで
その状況に陥った訳では無い。

子供に暖かく接していた由希子が
こんな結果を。

離婚や育児放棄、
まともな再婚の難しさは
色んな要因が複雑に絡み合う事。

元を辿ればやはり遺伝が大きいのだろうなとは感じてしまう。また成育環境。
勿論唯の軽率な考えや
悪意の場合もあるだろうが。

秋田児童連続殺害事件でも、
犯人の畠山鈴香受刑者自身
父親に暴力を振るわれていたとの事。
酷い虐め経験も。

負の連鎖か。
断ち切って普通の生活を手に入れたように思っても、どこかのタイミングで遺伝や形成された性格は色濃く現れる。

実質的に不毛な選挙活動に邁進せず
国や行政にはこういったことを防ぐ事に
注力してもらいたいな。

この少子化社会特に。

実際の事件では
50日間監禁されていたとの事。
映画中でも、
この長い期間、
助けの手を差し伸べてくれる大人が
現れない事に憤りと悲しさを感じた。

途中チャイムが鳴ったが
誰かも分からず(父親?)
勿論強行突入してくれるような事も無い。

学校や行政、大家
連携してほしいな。

幼稚園や保育園も
義務教育になればよいのに。
義務教育というより
国の義務保育。

非力で か弱く
生活や人生が完全に親次第になる
そういう年齢の子こそまず
守ってあげなければならない。

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いきなり本編。

シーンが細切れで、
次はどうなってまうのかと
時を追う毎に不安が増幅した。

こんなにもずっと
目を離せなかった映画は
初めてかもしれない。
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