10代で未婚のまま妊娠したフィロミナはカトリックの修道院に入れられる。当時修道院は人身売買をしており、息子は養子にだされてしまう。息子の50歳の誕生日に探しだすことを決意するフィロミナ。
信じられない話しだが、実話に基づいたストーリー。重い話のなかにもフィロミナのキャラクターを生かした笑いが散りばめられそのトーンは暗くない。次第にあかされる息子の軌跡に息を飲む。また、フィロミナを演じるジュディ デンチが非常に魅力的で素晴しかった。
息子の視点のストーリーやフィロミナの苦悩と葛藤などはもっと色濃く描いてほしかった。少し展開が早すぎるところもあったので、もう少し長尺にして丁寧に描いてもよかったのではないかと思うが、全体としては素晴らしい作品だった。
