hine

ノスタルジアのhineのレビュー・感想・評価

ノスタルジア(1983年製作の映画)
4.8
素晴らしかった。
女だけがこんなに神にすがるのはなぜ?
という問いから1+1=1の話、
濃霧や温泉の湯気でブラーがかかって、境界を失ったぼんやりと幽玄な視界、
これが世界の終わり?

(芸術を理解するために)国境はいらない、境目がなくなり溶解してただ一つになることは生命の発生に関してもそうだし、記憶とか目に見えないものもそうだし、世界もたぶんそう。
母の思い出へ捧げた幻影。その背景に当時の冷戦や核の緊張感が黒く骨太な虚無のように影を落としてて暗い、けど、とんでもなく美しい作品。全てのカットが美しかった。ほんとに驚く。

勝手にいろいろ理解したかんじを出しましたが、たぶん思い込みが大きいので考察とか読んで再度観たいです。
hine

hine