ゆのは

ノスタルジアのゆのはのレビュー・感想・評価

ノスタルジア(1983年製作の映画)
3.7
難解映画らしいから、
全編通して観よう
と思ったけど、
1回目は布団に潜って鑑賞し、
開始10分で爆睡。

2回目は、万全な状態で鑑賞。
途中、ご飯食べたり
何なりで結局一時停止
したけど、とりあえず
最後まで観ることができた。

芸術的かつ文学的な難解映画。
内容を理解できないと、
美しい情景と世界観
のみに2時間魅せられる
のは流石に限界がある。

さて、解説を読む前
に私の考察をまとめよう。
家族を持ったり
恋愛をしたりすること
に対する男女の葛藤を
描いているのではないか。

家族を守るつもりが
利己主義に溺れた老人。
家族を置き去りにした詩人。
妻(彼女?)という窮屈な
立場から解放されたはず
なのに、心が満たされない女性。

火をつけて水を渡るのは、
性差や国など
対照的な2つのものの
調和を図ることを
示しているのではないか。
そう考えると、1+1=1も納得。
あの犬がボーダー・コリーなら
さらに説得力が増すが、
生憎、犬種には疎い。

さらに、拡大解釈、
いや、ストレートな解釈
に迫るなら、ラストの炎は
「完全燃焼」か?
そんな陳腐なメタファーを
こんな繊細で難しい
ストーリーを描く監督が
用いるだろうか。

上記はあくまで
個人的な見解。

雰囲気映画として
楽しむのも良いが、
考察好きには、
是非、様々な想像を
巡らせて鑑賞してほしい。
ゆのは

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