おこのみやき

パン種とタマゴ姫のおこのみやきのレビュー・感想・評価

パン種とタマゴ姫(2010年製作の映画)
3.7
3回目?の鑑賞。なぜか私がジブリ美術館に行く時はほとんどいつもこれが上映されている。
音声を環境音やキャラクターが発する擬音と音楽に限り、動きの妙で魅せる。

初めて観た時は、魔女への服従に耐えかねたタマゴが逃げ出し、パン種と共に彼女に勝利し姫として迎えられるというような筋書きと認識していた。
しかし、追ってやってきた魔女にタマゴは抵抗することなく、むしろ進んで手伝いをしているわけで、なんとなく矛盾を感じる。そういう「ちょっとズレた展開」を長編映画ではない10分ちょっとの短編でも実現しているというのが、宮﨑駿のやりそうなことであり、何度観ても楽しめる要因である。